「わたし、昔から気づいたらきつい言い方してて、それで嫌われたことも…たくさんあって」


えへへ、と鈴音ちゃんが笑う。


「だめだなーあたし!唯!あたしの言葉は愛情の裏返しだと思って!!あたしは素直が苦手だー!」


急に叫び始める鈴音ちゃん。


ああ、この子はわたしと同じなんだ。

自分のことでいっぱい悩んできたんだな。


でも、わたしと違って隠さないんだ。



そして、



(受け入れられてる)



その証拠に、麻理ちゃん。

彼女は鈴音ちゃんの優しさを知ってる。

そして、『大好き』って言ってた。


わたしのために保健室まで走って息を切らせて消毒液と絆創膏を持ってきてくれた鈴音ちゃん。


まだ友達になって1日目だけど、わたしにも、鈴音ちゃんの優しさはちゃんと伝わってるよ。


「わたしは、鈴音ちゃんが大好きだよ」


わたしは彼女に笑いかけた。