ドMな僕と怪力なきみ。



そんな勇輝にかまわず、俺は大声で、静かに読書している夕上を呼んだ。

「おーい夕上!お前班決まってんの?」


夕上が本から顔をあげる。


「…決まってませんが」

「じゃ、俺らと一緒ね!けってーい!!」


俺が笑顔でそう言うと、夕上は驚いたように目を丸くした。


周りがざわつく。


「おい、まじかよ謙太お前」

「あんな根暗っぽいやめとけって!」


中村とか森田が声をかけてきたけど、俺は首を横に振った。


「やだよ、俺きめたもん。あんま失礼なこと言うなよなーお前ら!夕上はすげーんだぞ?」


まだ何か言い足そうな奴らに、俺は言った。


「夕上くんはいい奴なんだぜ!」


それから勇輝を見る。

「なっ、いいよな、勇輝!」

「…まぁかまわないけど。お前は昔から人を見る目だけはあるからな、馬鹿だけど。」


馬鹿っていわれた。
ああん、もっと言って!