「そういや俺、昨日ジョウロ投げ捨てて帰っちまったわ!」
で、なんだっけ、俺の肩に生き霊だっけ!?
「うわっ、やべー!!なぁなぁ夕上!もしかして俺呪われた!?ジョウロに呪われた!!?」
夕上の両肩を掴んでがくがくと勢いよく揺らす。
「ちょっ…、坂下くん、やめてください!」
「あ、ごめん」
ぱっ、と手を放すと、夕上は恨めしそうに俺を見た。
だから怖いって。
「呪われては、ないと思いますが…」
「…!まじ?よかったあー」
「念のため、僕が除霊をして差し上げます」
びたんっ
夕上がいい音と共に、俺のおでこに何かを張り付けた。
「ぶっ…!なんだよこれ、夕上」
「お札です」
そう言って夕上くんは手を何やら難しい形に組んで、
「ハァッ!」
と声をあげた。
あ、言っておきますが、ここ、男子便所です。
