「ああ、すみません…」
奴は意外にも、すぐに俺の腕を話してくれた。
俺は謎だらけのこいつに疑心を抱きながらもトイレに入り、用を済ませた。
(変な奴もいるもんだな)
俺は手を洗いながらふと顔をあげて、驚愕した。
「うっ、わああああああああ!!!!!」
鏡に写る俺の背後に、奴が立っていたからだ。
「おまっ…、怖ェェェ!!怖っえーよ!!!」
心臓がばくばくいっている。
下手したら読心術使いの勇輝よりこえーよ。
俺は痛いのは好きだが怖いのは好きじゃない!
俺は自分の髪をがしがしと触った。
「えーっと、ゆーがみ、だっけ?」
彼がこくりと頷く。
「俺に、なんの用?」
彼が前髪越しで俺を見た。というか、俺の肩を見た?
「な、なんだよ?」
「今朝教室で坂下くんを見てから、ずっと気になっていたんです」
…は?
もしかして、愛の告白、デスカ??
