手にジョウロを持ったまま校舎の陰に突っ立って少女を見ている俺はなんとも間抜けだ。 しかも、なんだかストーカーみたいだ。 彼女は俺に気づく気配が全くない。 彼女の肩にかかるくらいの長さの黒髪が風に揺れた。 そのとき、俺は初めて彼女の顔を見た。 どくん その瞬間心臓が波打ったのが、気持ち悪い程わかった。