16の月-過去に戻れたら‥【完結】




目の前が霞んで見えなくなった…



「…俺…高宮さんが俺の言葉にあんなに傷ついていたって

知らなかったんだ‥

てっきり…高宮さんがあんな目に遭わされていたって、

助けられなかった俺に怒ってるんだって…

俺は…浅はかだった…

出来る事なら…あの時の俺をぶん殴りたい…

あんな事を言った俺を…ぶちのめしてやりたい…

あの時の言葉を取り消したい…」




「なぁ…俺‥どうしたらいい?どうしたらいいのか‥

解らないんだ‥でも、このままでいたくないんだ‥

許して欲しいなんて言わない‥だけど、今は‥

行かないで欲しい…もう俺の前から消えないで欲しいんだ‥」





膝に滴がポタポタと落ちる‥

拳を握りしめた。




高宮さんが力なく地べたに座り込んだ‥

アスファルトに黒い染みがポツポツと着いて行く‥

鼻を啜る音だけが聞こえる。





「もう‥お願いだから‥居なくならないでくれ‥」
そう呟いてもう一度、抱きしめたんだ。



強く…


強く…