目の前が霞んで見えなくなった…
「…俺…高宮さんが俺の言葉にあんなに傷ついていたって
知らなかったんだ‥
てっきり…高宮さんがあんな目に遭わされていたって、
助けられなかった俺に怒ってるんだって…
俺は…浅はかだった…
出来る事なら…あの時の俺をぶん殴りたい…
あんな事を言った俺を…ぶちのめしてやりたい…
あの時の言葉を取り消したい…」
「なぁ…俺‥どうしたらいい?どうしたらいいのか‥
解らないんだ‥でも、このままでいたくないんだ‥
許して欲しいなんて言わない‥だけど、今は‥
行かないで欲しい…もう俺の前から消えないで欲しいんだ‥」
膝に滴がポタポタと落ちる‥
拳を握りしめた。
高宮さんが力なく地べたに座り込んだ‥
アスファルトに黒い染みがポツポツと着いて行く‥
鼻を啜る音だけが聞こえる。
「もう‥お願いだから‥居なくならないでくれ‥」
そう呟いてもう一度、抱きしめたんだ。
強く…
強く…

