「1人に、なりたいんだ。」




「……そう。」



そう言うと 悲しく俯く母。




「…ごめんなさい。」



「ううん…いいの」



「………」



「気を、つけてね。」



「……うん」





母に見送られながら
病院へ向かった。







上を みない。



みたくない。






上には、みたくない




“ソラ”が広がっているから―。