「空くん!今日は天気がすごくいいよ」 カーテンをひらく音が する。 ほんの少し… 気のせいかもしれないけど なんとなく 視界が 明るくなった気がした。 「…うん!」 決して見えてるわけではないが嬉しそうに返事する。 看護士の仲村さん。 僕が初めて入院した時からの仲良しさん。 「…ねぇ仲村さん」 「うん?なぁに空くん」 「…あの子は…あお…」 そう、言いかけた時 ドアの方から 自分を呼ぶ声がする。