名前の順が最初の方の私は毎年自分の名前が見

つけやすい。

実際これはありがたい。

あ…そうだ!

今から女語は一切禁止!!

行動もね。


はい、そうです。

ここはれっきとした男子校。

実は親の都合で入らなくちゃならなくなったと

かなんとか...。

まったく!!

かわいい娘男子校になんて入れるとは…

お父さんもお母さんも何考えてんのよー!

おまけにお父さんは昨日から出張で海外だし…

靴をしまいながら一昨日の会話を思い出す。

『夏目も高校デビューだな!頑張るんだぞ?』

『海外で楽しんでくる人がよく言うよ…。』

『男子校だが…絶対バレるなよ?女だって事。』

『わかってるって』

はぁ…。

なんであんな自信あったんだろ私…笑

今現在のこの気持ちとは大違い

その時、校内放送が流れた。

ピンポンパンポーン

ー入学式、会式五分前です。生徒はただちに体育館に整列してくださいー

ピンポンパンポーン

やば!

急がなきゃっ

私は速歩きで体育館を目指した。







体育館に着くと、いきなりびっくりさせられ

た。

なにこの人の数…!!

しかも...どこを見回しても

男、男、男

さすが男子校。って当たり前か。

…あーもう!邪魔だなー!

その時、誰かとぶつかった。

ドンッ!!

「きゃっ」

私は勢いよく後ろに突き飛ばされ、しりもちを

ついた。

「いったぁ…」

おしりをさすりながら上を見上げると、ぶつ

かった人らしい男子生徒が私を見下ろしてい

る。

あれ…この人…どっかで…?