最近聞いた話ではハルも一人暮らしらしい


少しの間だけなら泊めてもらえるかもしれない…



だって、そうしたら悲しい思いはしない


私以外は…誰も傷つかない





「ハル」


私はハルの肩を遠慮がちに叩いてそっと手を引いて皆の輪から抜けた

皆は奈津子さんがメダルゲームでフィーバーしているのを興味津々で見ていたから気づかない



「あのね…この前の返事……」


「ん、ああ?あれは…紗弥香がしたいときでいいよ」


ズキン
心が痛む
こんな優しい人に…私は嘘を言おうとしてる



「私もハルが好き」