「…本当にここでいいのか?」


「うん」

着いたのは夜の中学校

来る前にコンビニでチョコを買った
この時から薄々、玲央は気づいてたかもしれない


私は花壇のフェンスに一箇所だけ穴があるのを知っていたので、そこから入る


玲央もついてきた

「…死んじゃったんだ、私の親友。交通事故だった」


「普通、墓に手合わせるんじゃねーの」



「うん…そうだよね、そうだよね」


私、馬鹿だぁと笑いかけようとしたのに


どうしてなの?
顔を歪めたら涙が溢れそう