「善待って!私聞きたい事があるの!」 走って走って、どんなに走っても。 善との距離は全く縮まらない。 そのかわりにだんだん遠くなっていく。 待ってよ善っ!私は全速力で走った。 でも運悪く転けてしまった。 「行かないで!善!」 私の叫び声は善には聞こえてないのか。 スウッと霧の中に吸い込まれていった。