「うるさいわ!!」
後方から迫り来る喧しいオレらに気付いた千秋の父親が、立ち止まって振り向いた。
「あ・・・」
思わずオレらの足も止まる。
「ホラ、千秋」
肘で千秋を小突くと、千秋は『フイッ』と目線を逸らした。
はぁ?! 千秋、はぁ?! コドモか、コイツ。
「あの・・・」
「キミ、誰。」
仕方なく千秋の代わりに話出そうとした途端、千秋の父親に出鼻を挫かれた。
「あ・・・失礼しました。 ワタクシ、先程お食事して頂きましたレストランの・・・「あ、ウェイターの」
千秋の父親は、オレが名乗る前にオレの事を思い出し、言葉を被せてきた。 ・・・が、



