雨の日に、キミと一緒に創るエロ。


  千秋の父親が厳しい表情で口を開いた。

 娘に会いにくる理由は、しっかりあったのだ。

 「・・・・・・」

 千秋が無言で見つめ返す。

 「取り敢えず、座りなさい」

 と千秋の腕を引っ張り、千秋を椅子に戻す千秋の母親。

 「オマエはあんな下品な漫画は描かないよな??」

 千秋の父親の口ぶりから、おそらく千秋は自分の両親にエロ漫画を連載している事を話していない様fだった。

 千秋は青年誌に漫画を描く時は、名前も変えていたが、絵の描き方も少し変えている。

 でも、親にそれが分からないわけがない。

 ずっと千秋の絵を見てきたのだろうから。

 「・・・下品って、何それ。 あの雑誌に載ってる漫画の作家さん達が、みんなどんだけ一生懸命描いてると思ってるの?? 今のは許せない。 撤回して」

 千秋は瞬きさえもせず、父親を睨みつけた。