「適当にその辺のもの、勝手に見て頂いて結構ですよ」

 そう言いながら、流山先生がコーヒーを2人分入れた。

 ・・・あ、プリン!!

 「あの、ぷ、プリン持って来たんですけど、よろしければ・・・」

 プリンの入った箱を流山先生に手渡すと、

 「うわー。 いっぱい買ってきたねー。 ウチ、4人家族なのに。 家族じゃ食べ切れないし、今、2人で1つずつ食べちゃいましょう」

 流山先生は驚きながらも、嬉しそうに箱から2つ、プリンを取り出した。

 てか、お手伝いさんいないのね。

 『シゴトはプリンを食べてから』と、流山先生はプリンとコーヒーをシゴト机とは違うテーブルに運んだ。

 プリンをホクホク顔で見つめる流山先生が可愛くて可愛くて、プリンを買った自分を撫で回して褒めてやりたい。 ぐっじょぶ、ワタシ。