学校に着いたのは、7時半ごろ。

教室のドアを開けると、一瞬にしてしんとなる。


そして、ヒソヒソとみんなの話す声が聞こえる。


「ちょっとぉー。あいつまだいるのー?」


「え。生きてたんだぁ。」


「学校来なくてもいいのに。」


みんな私に聞こえるようにいろんなことを言っている。


そんなみんなの言葉を聞こえないフリをして自分の席に行った。
そこには、いつもの光景が広がっていた。


『死ね』


『消えろ』


『邪魔者』


『バーカ』


『この学校から出て行け!!』


などの書き込みが、私の机にされていた。



 …いつものことよ。



私は何も言わずにその席に座った。
周りからは、ヒソヒソと話す声と、クスクスと笑う声が聞こえていた。



何もかもは、あの時がきっかけだった。