皇子と目があった。 そしたら向こうは、不気味な笑みを私に向けて、通り過ぎた。 気のせいだろうか… あの笑みは―― どこかで――― 見たような―――。 思いだそうとすればするほど…頭がガンガンする。 あ… 段々視界がぼやけて… 気づけば真っ白。 そして体中の力が抜けて…。 私の意識は途切れた。