今日、花恵さんはお部屋で寝ていることが多く、午後になってようやく起きたかな、と思ったら國枝くんに連れられリハ(リハビリ)へ行ってしまった。
けれど、花恵さんはいつもより早目にリハから戻って来た。早速、着替えなどを用意して、車椅子に腰掛けている花恵さんをそのまま連れて、3Fへと向かった。
エレベーターを待っていると、不意に米山に声を掛けられた。
「沼井さん、風呂?」
相変わらず片言しか喋らないヤツだ。
うん、と私も最小限の返事で答えれば、「さっきリハから戻ったばっかだろ?」と、米山は訝しげに問い返す。
「そうだけど。でも今日のリハ、短めだったし……」
「なんで短めだったか、確認したか?」
「えっ? してない……けど」
何が言いたいんだ、米山。確認なんかしなくても見ればわかるでしょ。花恵さん、いつもとなんら変わりなく元気そう――
「沼井さん、顔、真っ白じゃねーか?」
あっ……。
けれど、花恵さんはいつもより早目にリハから戻って来た。早速、着替えなどを用意して、車椅子に腰掛けている花恵さんをそのまま連れて、3Fへと向かった。
エレベーターを待っていると、不意に米山に声を掛けられた。
「沼井さん、風呂?」
相変わらず片言しか喋らないヤツだ。
うん、と私も最小限の返事で答えれば、「さっきリハから戻ったばっかだろ?」と、米山は訝しげに問い返す。
「そうだけど。でも今日のリハ、短めだったし……」
「なんで短めだったか、確認したか?」
「えっ? してない……けど」
何が言いたいんだ、米山。確認なんかしなくても見ればわかるでしょ。花恵さん、いつもとなんら変わりなく元気そう――
「沼井さん、顔、真っ白じゃねーか?」
あっ……。



