「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

「じゃ、いいじゃん、別に」


「お前ってドライだな」

言って米山は呆れたように苦笑した。



「ところで薬師丸さん。一体いつまで、そこでそうしてる気ですか?」

米山が、急に思い出したように問う。



深刻な話をしている間もずっと、私の頭は米山の右太腿の上にあった。



「細かいこと、気にすんなって」


「細かくねぇわ。じわじわ重みが増して足痛ぇんだけど。お前、眠いだろ? そのまま寝ようとしてんだろ?」


「してないよ。ランランに起きてるよ」


「何だよ、『ランラン』て。意味わかんねぇわ。いいから退けっ」



米山は私の頭の下に左手を滑り込ませ、そうして無理矢理に押し上げた。


ちょっとだけ抵抗しつつ、でもされるがままに渋々半身を起こした私。ぶうと膨れて振り返れば、米山は伏し目がちにフッと笑った。