「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

ふふっ……。

思わず笑い声を漏らしてしまい、慌てて俯いた。



「何笑ってんだよ? 気持ちわりぃ」

そう言う米山だって、薄っすら笑みを浮かべていた。





酔わせてしまえば何とかなるかもしれない――

そんな私の企みは、見事玉砕。



米山の肝臓セキュリティー、恐るべし。

素面の時となんら変わりない言動。顔だって、ほんのり赤みがかっているかな? って程度だ。



このままじゃ、私の方が先に酔い潰れてしまう。

せっかくの楽しい一時。その記憶すらも失ってしまうかもしれないという危機的状況だ。



「なんか眠い」

ボソリとこぼし、四つ這いになって米山の隣へ移動した。


そうしてシレッと、米山の胡坐の上に自分の頭をのっけて、横向きに寝転がった。



内心はもちろん、胸が張り裂けそうなほどにドキドキだった。多大な勇気を振り絞っての決行。


だって、拒否される可能性の方が断然高い。