「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

「えー、何でそれ先に言わないの? キッチリ割り勘しちゃったじゃん」


「俺、相当食うから、別に。割り勘で公平じゃね?」


「ふうん」


確かに。

確かに、こんなに食えるかよってぐらいの量だったけども。



酎ハイとビールを胸に抱えて戻れば、部屋はまだ暖まり切っていないのに、米山は既に上着を脱いでいて。

オートミール色のロゴ入りプルオーバーパーカー。なんだかちょっと可愛い。



座卓の傍らに両膝をついて正座し、抱えてきた缶ビールたちを、そのままよっこいしょと卓上に置いた。



「お前も脱げば? コート」


「『脱げば?』だって、やらしい」


「なんなら全部脱げよ。部屋、ガンガンあっためてやるし」


「米山、もう酔ってる?」


「見りゃわかんだろ? まだ一口も飲んでねぇわ」

言って、米山は缶ビールのプルトップを開けた。


プシュッと空気が飛び出す音が軽快に鳴る。