「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

「いえ、ふざけてないです、すみません」

素直に謝れば、「で?」と。もちろんぶっきら棒だけど、柔らかい声音で米山が何かを尋ねる。



「何?」


「だから、どうやって慰めればいいんですか?」


「あ、そっかぁ……じゃあ――

――飲みに連れてって」


「わりぃ、給料日前で金ねぇわ」


「ボーナスは?」


「車のローンやら何やらで、とっくに消えた……って、何でお前に、俺のお財布事情を暴露しなきゃなんねんだよ?」


かなりの剣幕に、ちょっと怯む。



「ごめん、そんな怒んないでよ。それに、自分の分は自分で払うって。当たり前じゃん」


「俺が飲めない。つまんねぇ」


そっか、米山、運転手だもんね。



「じゃ、家飲みは? 私んち来る? 家族いるけど」


「彼氏でもねぇのに気まずいだろ?」


「じゃ、米山んち……って、そっちも家族いるか」