「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

「お孫さん、何歳だっけ?」

米山が何気ない世間話を切り出せば、

「六歳と四歳と……一歳半だったかねぇ」

花恵さんは満面の笑みで答えた。



「そっかぁ。そんな頃って一番可愛いよなぁ」

米山が、花恵さんに負けないぐらいの全力笑顔で返す。



花恵さんのお孫さんは確か、もうとっくに成人しているはず。けれど、米山は絶対に否定しない。

でもそれは、『否定したってどうせわからないから無駄』とか……。そんな風にバカにしている訳ではなくて、彼の誠意だ。



ふっ――


突然に、米山が短く息を吹き出すからそちらに視線をやれば、ヤツはふにゃんと緩んだニヤケ顔で、飾りを枝に引っ掛けていた。



そして、


「サンタ……心の中にねぇ……」


おぞましい呟きをその口から落とした。



やっぱり全部、聞かれていた?


恥ずかしい、恥ずかし過ぎる。


どこかに大きな穴、有りませんか? 

今すぐ入りたいんですけどっ!