「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」

おずおずと振り返って見上げれば、米山は冷ややかに私を見下げ、

「試してみるか?」

とんでもない言葉を、平然とその口から落とした。



「はぁ? 何言ってんの? ばっかみたい」


焦燥しきった私を上から眺めて、米山はフンと鼻を鳴らして笑いやがった。



「冗談だわ。ふりかけちょーだい?」


ふわりと柔らかい笑みを浮かべて、どこか甘えるような口調で言う。

ぜんっぜん可愛くないからね。ビミョーだから、ビミョー!



年上をからかって何が楽しいんだ。ふざけんなっ!

そう叫びたいけど、どうやっても喉を鳴らすことが出来ない。精神的ダメージが著しいみたい。くっそぉ……。



渋々引き出しを開けて、保存食(?)のふりかけを中から取り出した。そうして俯いたまま腕だけを上げて、それを背後の米山に差し出した。



「どうも」


「うん」