君と手を伸ばしたあの日は、私の忘れる事のできない日。


「ねぇ!遥!ほら見てっ‼」

「うん、見えてるよ。」

遥が私の隣に腰かける。
綺麗な瞳は、しっかりと私が指さす方を見つめていた。

「綺麗だね.....天の川。」

「そうだね…すごく綺麗だ」

遥は小さくつぶやくと、手をのばした。

「佳奈の隣に居れて、僕は幸せだなぁ。
ずーっと、このままならいいのに。」

遠くを見つめ、遥はそう言う。
、、、ずっと一緒に。
今が続けば、どんなに幸せだろう?

「そうだね、遥。」

私が同じように手を伸ばすと、遥は安心したように目を閉じた。