君の近くで…

それから
少しずつお互いについて話始めた


「南さんは何の仕事をしてるの?」

一度笑顔を見せてくれた優希くんは、それからずっと表情が柔らかかった


「え―…秘密☆」

私は自分の職種を濁した

だって
介護職員してるなんて言ったら、今の若い子には引かれそうで…


「隠されると益々知りたいんだけど。」


「もう、いいじゃん。
今度教えてあげるよ。」


私の言葉に一瞬、優希くんは止まった


「どうしたの?」
異変に気付いて声をかけると彼は照れ臭そうに笑った

「…俺…次も南さんに会いたいです。って言おうって思ってたから…。先に南さんが言ってくれて嬉しいです。」


最後はほとんどつぶやきに近かったけど


そんな姿が何よりも可愛く見えた