ストローに口を付けて、ピンク色のジュースをチューッと吸う。




………ん、




「おいしー! なんかね、イチゴのサイダーみたいだよ!」



「イチゴのサイダー、か…」



「ささ、恭ちゃんも飲んでみて!」




私の言葉に、渋々ストローに口を付ける恭ちゃん。




「どお?おいしいでしょ?」



「…ああ」




一口飲み込んで、柔らかく微笑む。



苺もサイダーも好きだもんね、恭ちゃんは。




「さ、次は一緒に……!」




と、言いかけた瞬間。




「あれー、チビだあ」




……と、何者かに後ろから声を掛けられた。