遊んでいる途中で恐ろしい事件が起こった。
「は、春花。」
「どうしたの?木本くん。」
「あのー。僕も早く慣れたいから、できれば呼び捨てがいいなぁーと、思って…。」
恥ずかしそうに木本くんが言う。
「そういえば!何でか『くん』呼びだったね。じゃあ呼び捨てで。」
そう言って、あたしは『ハッ!』とした。
ヤバイ…
あたし、木本くんの下の名前しらない……
やばいよ!
メッチャやばい!!
どうしよ…
「やった!じゃあ和樹と海も、これからは呼び捨てでお願いします。」
そんなあたしをよそに、嬉しそうに笑う木本くん。
「おぅ!もちろんだぜ。」
「わかったよ~♪」
そう答える、海と和樹。
助かった!
これで、海か和樹が木本くんを呼んでくれれば、名前を知ることができる。
でも、事件はまだ続いていたんだ。


