和樹だった…
「うわっ!和樹じゃん…。早くどっか行こう!」
そう言って、その場から逃げようとしたけど、もう遅かった。
海の声に気づいた和樹はあたし達の方へ、歩いてくる。
「よぅ。春花と海じゃねぇか!何してんだ?」
「和樹には関係ないし!!ってか、あんたこそ何してるの?一人でお買い物ですかぁ~?」
逃げるのを諦めて、からかう様にしてあたしが言うと、
「んなわけねぇだろぅが!木本と一緒に来てんだよ!」
「あっそ。じゃあ、あたし達もう行くから。」
そう言って、去ろうとしたけどダメだった。
和樹が、
「どうせなら一緒に遊ばねぇ?」
なんて言い出して、その話に海が、
「そうだね。こらしめ屋のメンバーで遊んでみたかったんだぁ♪」
なんて、乗り気な発言をしたからだ。
「えっ?まじで!?」
「いいでしょ?これからは一緒に働いてくんだしさ♪」
「そうだけど…。」
あたしが迷っていると、木本くんが来た。


