ぼんやりと、さっきの夢を思い出しながら朝ごはんを食べる。
それに気づいたマスターが、心配そうに話し掛けてきた。
「どうしたんだい?今日は何だかぼんやりしているみたいだね?」
はっ!として、あたしは答える。
「ううん!なんでもないよ!ただ、ちょっと変な夢みちゃって…。」
「夢?」
「うん…。気にしないで、マスター。」
「そうかい?なら、いいんだけど…。」
「あっ!もうこんな時間だ!!行かなきゃ!マスター、ごちそうさま!行ってきます!」
そう言ってあたしは、この場から逃げるようにして学校へ向かった。
いつもはまだ家でゆっくりしてる時間なのに。
マスターは勘が鋭いからきっと気づいてるよね…


