そんなあたしを見て、海は更に話の膝を進めてきた。
「そういえばね、和樹この前告白されてたよ。」
「えっ…?まじ?」
「まじだよ♪見たもん!」
にこやかに言う海。
「それ、僕も知ってます。確か、3組の白石さんですよね。」
渉も会話に加わる。
ってか、白石さんって、学年で一、二を争う美人さんじゃん!
「それで…返事は?どうなったの?」
「白石さん落ち込んでたよ。」
「なぁーんだ。つまんないの。」
その言葉を聞いて、あたしはがっくりと肩を落とした。
せっかく和樹をからかうネタを掴めたと思ったのに。
ってか、和樹の奴、白石さんをフルとか、どんだけめんくいなんだ!
もったいない!
「ねぇねぇ、春花?今の話を聞いて、何か思わない?」
「え?何かって例えば?」
「んーとね、胸がきゅってなるとか、ショック!って思うとか。」
「あぁ、ショックとは思ったよ?」
親友がモテるという新事実を知って、なんか置いてかれた気分になった。


