こらしめ屋



そのまま勢いよくドアを押し開けて、あたし達は部屋の中へと侵入した。

そして、宮武を見つけると、あたしはいつものセリフを言った。



「宮武拓也!依頼人の命により、あんたを今からこらしめます!」


「…あ?なに言ってんだ?」



宮武は混乱して、状況が掴めなていないみたい。

その方が都合がいい。


あたしは、その問いには答えずに、こらしめプランを実行に移す。



「宮武、あんたには死の恐怖を味わってもらうよ。」


「は?なんだそれ?つぅか、お前ら誰だよ!?」



そう言うと、宮武はますます訳がわからないという表情になった。

なので、あたしはわかりやすく教える為に、手にナイフを握り、それを宮武に向けた。

その後に続けて、睨みを効かせながら、冷たい口調で静かに、



「わかんない?こういうこと。」



と、だけ言った。

そして、次の瞬間、あたしは宮武にその刃を突き刺しにかかった。