「俺の情報によると、宮武は3号棟の401号室に住んでいる筈だ。」
「なんだ。詳しいことまで分かってるんじゃん。よくそこまで調べ上げたね……じゃなくて、調べ上げたな!」
「天才だからな。まあ、色んなツテを使ったんだけどよ。」
「はいはい。天才ですね。」
確かに夏柑は、仕事柄顔は広くなるし、情報も入りやすくなる。
その分、リスクも増えるらしいんだけどね…
「で?真正面から3号棟に向かうの?」
「あぁ。今日の目的は情報の確認だけだからな。」
「ふ~ん?周辺住民の聞き込みはしないの?」
「お前も知ってんだろ?ここらは、前科もちの奴らや、逃亡犯がうようよしてる。厄介なことに巻き込まれるのは御免だぜ。」
つまり、面倒だってことね。
相変わらず、やる気があるんだか、ないんだか…
そんなこんなで、あたし達は1号棟、2号棟と通りすぎ、3号棟までやって来た。


