次の日の学校は、終業式だけなので、午前中で終わり。


はやく帰って、宮武について調べよう。

そう思いながら、面倒くさい終業式の話を聞いていた。



「え~…夏休みだからといって、え~…はめを外しずぎないよう、え~…十分に気をつけて、え~…栗山中生らしく…」



やたらと「え~」をつける校長先生の長い話が終わり、ようやく教室に戻ることができた。

先生から、夏休みの宿題を山ほど貰って、やっと一学期が終わった。



「じゃあね、海!」


「ばいばい♪仕事が入ったら連絡してね?」


「うん。和樹も渉も、ばいばーい!」



チャイムが鳴ったと同時に、みんなに挨拶をして、教室を後にする。


ちなみに、海と和樹は、あたしの秘密を知っても、前と変わらずに接してくれてる。


よかった…




あたしは校門を出ると、いつものように白銀通りにある事務所へと向かう。