こらしめ屋




ドサッ!!!




…………。



……?



あれ…?


痛くない…??




衝撃こそあったものの、不思議と痛みを感じなかった。


あたしは恐る恐る強くつむった目を開いてみた。



「……!?な、なんで!?」



目を開けると、あたしの下に杉崎がいた。



「…っ!痛たた…」



杉崎はあたしの下で頭を押さえて、しかめっつらをしている。


どうなってんの?



「ちょっ…!なにしてんの…?」


「なにしてんのはないでしょ…。せっかく助けてあげたのに…。」



助けた…?

杉崎が?

あたしを?



「え?」


「とにかく降りてくれない…?重い。」


「えっ?あっ!…ごめん!」



あたしは慌てて体を起こして杉崎の上からどいた。

そして、頭を打ったらしく痛そうにしている杉崎に手を差し延べて、引っ張り起こしてあげた。