私は、最近入った美術部の誰もいない美術室に向かった。

周りは空き教室だから、大声で叫んでもバレない。

私は美術室で大声で泣いた。

全て、忘れたい。だから。

「なあ・・・。お前泣いてんの?」

誰かが入ってきた。

嘘・・・。

振り返ってみた。

ドアの入口で立っている一人の少年・・・。

「何があったか知らないけど、大丈夫か?」