世界聖戦

「肝を冷やしたわよ」

ようやく笑みを浮かべるファティマ。

「この私に危険を感じさせるなんて、流石は『騎士(ナイト)』の称号を持つ祓魔師ね…人間としてはなかなかなんじゃない?霊格の上がった霊装を持っていた所で、使いこなせなければ宝の持ち腐れだものね…でも…」

「むぅっ!」

抵抗の意思を見せようとするランスロットに。

「この魂は、透き通るように燃え上がる燃えさしのようで、全ては黒く、あるいは、光り輝く青銅色をしていて、大きな炎の中に漂っていました」

ファティマが詠唱を続行すると。

「がはあっ!」

耳鼻、口、目。

体中の穴という穴から、ランスロットは血を噴き出す!