祓魔師ヘヴン背信。

シスター・カタリナがその事実を知ったのはヴェネツィアでだった。

ランスロットの襲撃から逃れ、途方に暮れていた時。

「おほっ、こりゃまたグラマーなシスターもいたもんだ」

突然声をかけられ、カタリナはアル・アジフを向けて振り向く。

「…止せよ、そんな物騒なもん向けるのは」

そこには、風変わりな出で立ちの男が立っていた。