世界聖戦

奇跡の子と呼ばれ、ヴァチカンに引き取られた頃。

ヘヴンは同年代の祓魔師達に妬みと嫉妬の対象として随分虐められたものだ。

そんな傷があるからお前は強いに過ぎない。

同じ聖痕が俺にもあれば、俺の方が強いに決まっている。

お前は神に贔屓されているだけの存在だ。

『生きた霊装』という呼称も、その頃についたものだった。

事実、幼い頃のヘヴンは魔物に対して圧倒的な強さを誇っても、聖痕の通じない普通の同年代の祓魔師達には敗北する事も多かった。

単純な体格の差、筋力の差、体力の差。

神に贔屓されているだけの存在と罵られても、反論する事は出来なかった。