ふりだし恋のダイアリ―

「愁太…!!」

「え…?結愛…??」


愁太は、かなりビックリしていた。まぁ、無理もない。


いきなり、自分の名前を大きい声で呼ばれたら、そりゃぁ、ビックリするだろう。


「…どうしたの?」

「…しゅ、愁太に会いたくて…」



そう言った瞬間、周りの女子が騒ぎだした。



「あんた生何意気な事言ってんの!!?」

「愁太を呼び捨てにすんなっつーの!!」


すると、1人の女の子が可愛い声でこう言った。


「しゅぅたぁ~、この子だぁれぇ~??」



可愛い声で愁太にそう言ったあとに、鬼みたいな顔で、私を睨んだ。



…かなり、恐ろしかった。

愁太の方をチラッと見ると、目があった。



愁太は、大丈夫だよと言ってるみたいな笑顔を見せた。

その笑顔は、私をかなり安心させるものだった。


「こいつ、俺のモノだから。」



愁太が口にした瞬間、また周りの女子が騒ぎだす。


「なんで、その子なの!!?」