その日は、板垣君と一緒に帰った。


「俺の事『板垣』じゃなくて『愁太』って呼んでね。」

板垣君は、そう言った。



そっか、もう彼氏と彼女だもんね!そう考えただけで、ニヤけてしまう。


「うん、わかった!!!」


愁太は、私を家まで送ってくれた。愁太は、帰り際に、


「俺の事、なんて呼ばなきゃいけないんだっけ?」

「…愁…太!!」

「正解。」

「やった……んん…」



玄関のさく越しに、愁太が私に強引なキスをした。

初めてのキス…ファーストキスだった。



その時も、ピカーッと何かが光った気がした。