「…結愛さん!!」

彼が、私の名前を呼んだ。とっさに私は

「はい!!!」

と、物凄く大きい声で言ってしまった。


彼は一瞬、驚いた表情を浮かべたがすぐに、ニコッとした。



私は、不意にその笑顔にドキッとしてさまったのだ。


「結愛さん、今ちょっといいかな?

「え…? あ、はい!!」



私は、彼に体育館の倉庫に連れてかれた。

ガラガラ…



倉庫の中は、思った以上にホコリっぽくて臭かった。