ふりだし恋のダイアリ―





その日も、愁太と一緒に帰った。


次の日もまた次の日も一緒に帰った。

手もつないだ。キスもいっぱいした。ふわっと香水の匂いがする、愁太の腕の中にも、たくさんはいった。


それがなくなったのは、今からわずか、
3日前の事だった。


「ごめん、結愛。今日は、一緒に帰れない。」


「…わかった!じゃあ、また明日ね!」

愁太は、一緒に帰れない理由は教えてくれなかった。

バイバイと言ったあと、愁太は笑っていた。


…いや、ニヤけていたように見えた。