その頃結依はーーーーー
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いっちに、いっちに。

軽快なリズムで地面を蹴る。

やっぱジョギングは楽しいなっ!

今日はいつにもまして絶好調~☆

でもやばいよねw

私頭悪いし、クラスで最下位から二位だしw

小乃はすごいなぁー

塾なんて私には無縁だわ。

受験までもう一年もないし勉強しなきゃだなあ

まっ、いっか、あついしね 。

もうやる気ないからね。

明日からやろーっと。

「時よ!とまれーーーーーー」

めっちゃおっきい声で叫んだけど

時は止まらなかった。

周りからの冷たい視線がいたかったから

すぐにやめた。

逃げた。

「あら、結依ちゃんじゃないの!お久しぶりね。元気にしてた?」

後ろから声がした。

あっ、小乃のお母さんだ!

「お久しぶりです。おかげさまで元気です!」


それからいろんな事を話した。

そして別れ際、

「さっき小乃ちゃんに会いましたよ!」

道まで教えてあげた。

お母さんの目の色が変わった気がしたけど

きっと気のせいだろう。


「よっしゃー走るぜっ」

また大きな声で叫んでしまった。

周りの冷たい視線から逃げるように

結依は走っていった。