もうやだ。



朝から頭が痛い。



学校なんて行きたくない。



でも....行かないと母に怒られる。



ただでさえ無能なあたしは家にいられなくなる。



せめてでも、勉強しないと.....



ふらふらしながら教室へ向かう。



「おい。新山大丈夫か?」



担任があたしに声をかけてきた。名前、なんだっけ?関わりたくないから名前なんか覚えてない。



「いえ、大丈夫です。」
と、言ってあたしはその場を通り過ぎようとする。



いくらあの事情を知っているとはいえ、心配される必要も、同情される意味もない。



赤の他人なのに。



早足でその場から去る。



「おいっ!」って声が聞こえたのは気のせいだとして、教室に向かう。



ヤバイ......



苦しい.......



教室に着き、自分の席に座ろうと足を進める。