あの日から君色に染まってる…

海渡のあだ名はとんとん。理由は知らないけど…あたしはこの春季講習で隣になってから気になり始めてた。

海渡はみんなといてもあんま笑わない。
凄くそれが気になってた。
楽しくないんだったら一緒にいなきゃいーのに。なーんて思っていたらいつの間にか授業が終わっていた。
「はぁ…」
「蓮さー最近ため息ばっかだよー大丈夫?」
「そんなため息ばっかついてると幸せが逃げるよー」
「はぁーい」

「お腹空いたーなんか食ってかね?
とんとんお前どーする?」
「いや。俺はいーや」

なーんて声が聞こえた。
本当笑わないなぁー海渡くん。

「ほーらー蓮帰るよ♪」
「はーい」