屋敷の外から、部屋の中をうかがう。
今オレは、百二十七個目の部屋を見ていた。

「ここでもない、か・・・。」

ヒントが全く無いため、オレは自力で全て探さなければいけない。
オレはすぐさま、百二十八個目の部屋を除く。

「!」

あの写真と全く同じ姿の人影が見えた。
鎖に繋がれた体は、だらりと崩れ落ちている。

ガシャアァァアァアン!!!

オレは、例の鋼の糸の弾丸を使い、窓ガラスを割って突入した。

「七海!!」

いくらなんでも、こんなに大きな音が聞こえたら気付くはずなのに。
七海は、ぴくりともしなかった。

「・・・?おい、七、海・・・?」

肩をゆすると、顔が見えた。

「・・・っ!?」

顔は、無かった。
それは、七海に背格好を似せたマネキンだったのだ。

「に・・・偽、物・・・?」

そんな。
でも、この写真の部屋と、この部屋はそっくりではないか。
それじゃぁ、この写真の七海も、偽物?!