とにかく、焦っている気持ちを抑えつけた。
こんなんじゃ、いつもみたいな冷静な判断はできない。

「・・・丈夫、大丈夫だ。七海なら、きっとオレを待ってる・・・。」

何度も、呪文のように言い聞かせるそれでもやっぱりなかなか落ち着かない。
いてもたってもいられなくなって、オレは木の上を走り抜けた。