~香我美七海side~
屋敷の近くから、大きな音が聞こえた。
何かが、爆発したような音。
それが何なのかを確かめたくても、今の体勢では無理だった。
手は、手錠で繋がれていたし、ベッドの上に横たわっている体。
ご丁寧なことに、足首にも枷が着いていた。
目を覚ましたのは、少し前。
どうやらクスリをかがされたようで、頭がくらくらとする。
起きあがろうとした時、手首と足首を拘束しているものを発見した。
口の中に、何か布のようなものを入れられていて、声すら出せない。
もっとも、出せたとしても屋敷の外まで聞こえるはずは無いのだが。
腰にあったはずの刀は、二本とも奪われていた。
おそらく、三津谷さんが持っているのだろう。
不思議と、気持ちは落ち着いていた。
監禁されているこの状況で、普段ならこんな気持ちにはけしてならないのだけれど。
守野くんが。
きっと、来てくれる気が、するから。
これはただの予感でしか無いけど、もう、すぐ近くまで来ているみたい・・。



