駅には、もう電車が来ていた。 車掌が、ピリリリ!と笛をならした。 「ッヤバイ!!」 これ以上だしたら死ぬんじゃないかと思うほど、オレは加速した。 これから、切符を買って乗り込むなんて、不可能だ。 そう分かったオレは、駅を目指すのを取りやめ、その先の鉄橋に向かった。